オーガンザについて

「オーガンザ」ってどんな生地?

「オーガンザ」の素材となる糸は、綿やシルクの「天然繊維」と、ポリエステルやナイロン、レーヨンなどの「合繊長繊維」など様々なものがあります。
サンコロナ小田では使用素材を限定せずに「薄く、透明で、張りのある織物」という定義を満たした生地の総称として「オーガンザ」という名称を使用しています。
薄く透明でありながら張りと弾力を持ちあわせる「オーガンザ」は、現在はポリエステル糸のものが主流です。
重ね使いでボリューム感と軽さや光沢感をあたえ、フェミニンかつゴージャスな雰囲気を演出する素材として、主にウェディングドレスやカラードレス、ドレスの装飾品に使用されています。

「オーガンザ」と「オーガンジー」
の違いは?

「オーガンザ」に似た名称で「オーガンジー」と呼ばれる織物もあります。
「オーガンジー」という名称は「オーガンザ」よりも古くから使われ、元来は第二次大戦後に綿糸で作ら
れた薄く透明で張りのある平織物のことを指します。
つまり「オーガンザ」の由来となった織物が「オーガンジー」です。
その後、ドレス用途向けによりエレガントな光沢のシルク素材のものや、科学技術の発達によってポリエス
テルやナイロンなどの合繊素材のものが作られてきました。
諸説はありますが、「オーガンザ」は元来の「オーガンジー」から派生した数多くの「薄く、透明で、張り
のある織物」という言葉として使用されるようになった、ということが我々の見解です。

「オーガンザ」にはどんな種類があるの?

ひとえに「薄く、透明で、張りのある織物」と言っても、使われる素材や織組織(おりそしき)などで様々なバリエーションがあります。
ここでは現在、主流となっているポリエステル素材に限って代表的なオーガンザをいくつかご紹介いたします。

ポリエステルオーガンザ

経糸と緯糸を極細ポリエステル糸で平織りにしたポリエステル100%のオーガンザです。糸に撚りをかけているため、適度なハリコシと、サンドエフェクトと呼ばれる生地表面の粒子状の光沢が特徴です。薄く透明感がありながら、品質と価格も安定しており、最もベーシックなオーガンザと言えます。

シャンブレーオーガンザ

経糸と緯糸の色が異なり、見る角度で色の表情が変わるオーガンザです。
一般的に経糸と緯糸の色が異なる織物をシャンブレーと言います。
こちらは、光沢のあるポリエステル糸による華やかな光沢と、シャンブレーによる色彩の陰影が特徴です。シャンブレーオーガンザにもいくつか種類があり、使われている糸の違いによって、 風合いや表情が異なります。

グラスオーガンザ

同じくポリエステル100%のオーガンザの一種ですが、光の透過性の高いポリエステル糸を
使用したガラスのような美しいオーガンザです。
しっかりとしたハリコシのある風合いと、高い透明感・光沢が特徴の素材です。

サテンオーガンザ

平織りが主流のポリエステルオーガンザですが、サテン組織のものもあります。
平織りのものに比べ、表面のタッチが滑らかで、光沢も艶やかになります。
また、やや厚みがあり、弾力のあるハリコシのある風合いです。

マイクロリップルオーガンザ

表面の細かなシボが特徴のファンシーなポリエステルオーガンザです。
染色前に加工を施し、表面を均一にシボ立たせています。
この他にも、加工や織り組織などの違いで、様々な表情のバリエーションがあります。

スパンオーガンザ

一般的なポリエステルオーガンザは主に「フィラメント」と呼ばれる一本の長繊維を使用しています。それに対して主に綿やウールなど天然繊維が主体の「スパン」と呼ばれる短繊維もあります。これらの短い繊維を揃えて撚りをかけて一本の糸にしたものをスパン糸と呼びます。 こちらは緯糸にポリエステルの「スパン糸」を使用したオーガンザ。緯方向にスパン糸特有の刷毛目が出たナチュラルな表情のオーガンザです。

エアファブリック

超極細のポリエステル糸で織り上げた、空気のように軽く、流麗な風合いと透明感を実現した超極薄オーガンザです。
ベーシックなオーガンザも極細のポリエステル糸を使用しておりますが、こちらで使用される糸の太さは1/2以下の超極細と言えるものです。
ポリエステル糸は細ければ細くなるほど高価で、織り上げるにも技術や手間を要し、生地価格も非常に高価なるため、まさに究極のオーガンザと言えます。

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